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我が子7歳とITパスポートへの挑戦

こんにちは、えみーです。
子育てエンジニアAdvent Calendar 2023に参加させていただきます!

adventar.org

なんと2018年から毎年参加させていただいていますm(_ _)m
初めての子供を産んで、復職して1年が過ぎ、あまりにも時間がなさすぎて読書の習慣もblogを書く習慣もすべて失われながらただただ日々生きていたとき、
このAdvent Calendarを見つけて、書けたことがとても励みになりました。
また、「子育てエンジニア」のお仲間がたくさんいること、その方達のblogを読むことも楽しく、一読者としても毎年楽しみにしています。
今年も参加させていただけること、本当に嬉しく思います✨
@TAKAKING22 さん、今年も立てていただきありがとうございました・・!

記事の概要

今回の記事は、我が子7歳とITパスポートに挑戦するときに、どういうことをしたかなどを書いていこうと思います。

やはりエンジニアなので・・できれば子供と一緒にITやプログラミングやCSなど勉強したいですよね!?
その題材としてIPAの情報処理資格試験の入門「ITパスポート」を選んで、どういうことをしたか・どう感じたかなど書いていければと思います。

ちなみに、結果としては、小1の2月に合格しました…!
先に誤解のないように書いておくと、IPAのプレスリリース情報処理学会でインタビューを受けていた最年少の彼とは別人で、受かったのも彼の1年後です。
(2022年度自体は統計データ的には10歳以下は1人だったので…おそらく…最年少タイなのかな…たぶん…)

正直、本人がとっっってもがんばったので、
IPAさんから、何か、一言でも、褒めてほしかった…w



学習開始の状況ときっかけ

コンピュータに関することなどは年中(4歳)頃から

ルビィちゃんの絵本を読んだり、
glorypulse.hatenablog.jp

ゲームとしても、「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」を一緒にやってみたり、
glorypulse.hatenablog.jp

色々とビジュアルプログラミング系もやったり
(blogにはしてなかったので、またそのうち…)

なんとなく触れさせていました。

年長(5歳)の頃に、

  • 漢字が一通り読めるようになってきた
  • 四則演算・小数・分数はマスターした

あたりで、一度体系的な学習を入れてもいいかも?という話を夫としており、
夫から「ITパスポートはどう?」という提案がありました。

座学としては資格試験は目標がはっきりしているのでよいなというのは自分も同意で、
本人にも提案してみたところ「やってみたい」との返事があったので、とりあえずやってみようということに。

ちなみに算数検定は受けたことがあったので、資格試験自体は初めてではなかったのですが、
まあ、なんというか、軽い気持ち(?)で長い旅路が始まりました…。


かかった期間と使った教材

学習方法に関して、一言で言うと、愚直にやりました

だいたい年長(5歳)の夏頃に学習開始〜合格が小1の2月なので、合計では1年半ぐらいかかっています。

自学するスタイルはさすがにまだ当時はついておらず、私たちが教えられるときだけやっていたので、
土日中心で週2、1回につき30分〜1時間ぐらいで

  • テキストを一通り読み切るのが8ヶ月ぐらい
  • 問題演習で10ヶ月ぐらい(問題演習になってからは自学も増え、平日に寝る前に少し解くなどもありました)


テキストは以下(の、令和4年版)を購入しました。
理由は、表紙が一番かわいかったから(?)です。補足は自分たちができると思ったので、我が子のモチベーションがなるべく下がらないことに寄せました。
※リンクはアソシエイトリンクです


こちらの穴埋め式のドリルも合わせて購入したのですが、結論から言えば我が子の場合はドリルはあまり学習には効果的ではありませんでした。
自学して、自分でその言葉を頭に叩き込もう!ぐらい成熟した学習スタイルでないと写すだけで、効果が出づらいのだというのは発見でした…。
なので、テキストの理解に補助に使う程度で、全ページはやっていません。
※リンクはアソシエイトリンクです


また、直接的ではないのですが、あまりに前提知識がなかったので
途中でProgateさんでhtml/cssの演習を利用させていただき、Webサイトの作りや中身を体得してもらいました。
prog-8.com


問題演習については、過去問道場さんにお世話になりました…!!
www.itpassportsiken.com

最初は1分野ずつ、10問解いて、解説しながら一緒に振り返る。
だんだんと解く問題を増やす。
最後は、実践形式で100問解くまで増やしました。
間違えた問題を復習モードで復習し、復習時は私たちが一緒に振り返りました。


また、今まで受けたことのあった資格試験は算数検定で筆記だったので、
CBT試験は初めてだったため、ITパスポートの公式サイトから行える CBT体験ソフトウェア を利用させていただきました。
これは本当におすすめで、ITパスポートを受ける前には一度は通っておくと本番物怖じしないかと思います!


学習中に気づいたこと

テキストの購入時に

補足は自分たちができると思った

こう書きましたが、この戦略はミスでした。

テキストを前に、わーっとしゃべって解説すると、まあ我が子は上の空。
知らない情報、興味のない情報が大量に入ってきても、そりゃ聞けないですよね…。
ITパスポートって、ストラテジとマネジメントもあるので、そこが盲点でした。

あとはテクノロジもやっぱり難しいですね。
自分が基本情報や高度試験を受けたときは、テキストの補完って「経験」になのですが、
我が子はPCをあまり使っておらず、普段はマイクラぐらいがPCで遊ぶもので、他はiPadかSwitchなため、多くのイメージが沸かなかったです。
途中でhtml/cssで好きなWebサイトを作ってもらって勘所をつけてもらったり、
「使ってるものの裏側なんだよ」というのを伝えるのを意識しました。


また、敵を知らねば戦えぬ…ということで
10月頃に自分もITパスポート試験を一度受けたのですが、
びっくりするぐらいテキストや過去問と問題が違っていました。
(※当時はCBTになって1年ちょっとぐらいだったため、現在はテキストなどももう変わっているかもしれません)

ストラテジには知らない単語がたくさん出てくるし
テクニカルは頻出分野も何のその、基礎理論からAIまで満遍なく出てくるし
先ほども書いたように、自分は他から仕入れた知識で賄えるのですが、いやこれ我が子無理では。。となったのでした。

とはいえ「過去問を解く」ということ以外に試験対策としては思い付かず、
ニュース記事や普段の会話で最新情報は伝えつつも、
過去問道場で過去問をひたすらやりました。

ストラテジ・マネジメントは古い年度はあまりやらず(やらないわけではない)、直近5年をしっかり理解することにフォーカスし、
テクノロジは全年度やりました。
過去問道場サイトを見たところ、問題種類は1668問、回答数は5283問でした。

我が子ががんばった…

実は、まだ6歳だった10月に一度受け、落ちてしまいました。
それまでは算数検定を受けていたのみだったので、資格試験としては初めて落ちた経験…。

すごく悔しかったようで、
そこからすごく学習に身が入りました。
ひとつひとつ間違えた問題を復習し、私たちが行う解説に対しても上の空も減ってきて、
平日に親が見ていなくても問題を解けるように。

正直、自分が10月に受けた時に
テキストや過去問ではなくて、きちんとシラバスに則った広範な知識を付けないと受からない…という気持ちになり
もうすでにたくさん得られたものはありますし、もっとたくさんITに触れることに舵を切って、試験の合格にこだわらなくてもよいのではと考えていました。

ですが我が子が、受かるようにがんばりたいと意気込みを見せて、
雑談の中でもITの話をしたり、前向きに学習するようになったことで
それなら親は応援するのみと言う気持ちに。。

そして12月に受験するも再度落ちてしまったのですが、
2月に再度受け、とうとう合格…!

試験自体も10月に受けたときは40分ぐらいで退出していたのですが(私より早かった…)、
2月に受けたときは1時間半ぐらい考え抜き、退出。
最後まで考え抜いて、ギリギリではあったものの、彼ががんばったから得た合格だったと感じています。

もう最後は親の力ではなく、親としては褒めるしかできないです、、。


学習で得られたもの

著作権や、個人情報保護法など普段他のタイミングで出てくる話題についていけるようになったり、
システムの裏側で動いているもののイメージがついて、IT「センス」がよくなったのは感じます。

ですがそれ以上に伸びたのは正直なところ「読解力」…!
この、大人による大人向けの文章をひたすら読んだことで、大人向けの文章をガンガン読んでいくようになったのが強いです。

ITパスポート受験後、少し違う方面の興味があったのでそちらの勉強を始めたのですが、大人向けテキストや問題文を1人で読み上げる力がついていました。
これ自体はその後の学習に効いてきているので思わぬ効果でした。



また、これは精神的な面なのですが
我が子にとって「初めて"落ちる"試験を受けた、舐めてると全く受からないことを経験できた」のも重要ですが
親にとっても「我が子ががんばっても不合格になる体験」、そこからのサポート、合格…の一連の流れは良い体験でした。
もう我が子が受検中とか何も手につかないですねw

今後いつかは我が子にも"受験"のタイミングがきますが、それが初だと心が破裂する気がしたので、ここで経験できたのはよかったです…。


その後の我が子

他の興味ある分野にも広げていろんなことを学習しています。
学校でもビジュアルプログラミングが始まったのですが、日々ガンガン作っています。

親としてはITやプログラミング、CS分野はやはり自分たちの持っている知識は余すところなく伝えたいですが、
我が子自身の興味ある分野をひとつずつ知っていくことができる大事な時間だと思っているので
どんな分野でも一緒に見据えて、ひとつひとつ学習していこうと考えています。

最後に

というわけで、お読みいただきありがとうございました!
学習ログ的になってしまいましたが、何か子育てエンジニアのみなさまのお役に立てば幸いです。

Advent Calendar、今年残りも楽しみにしていますー!
(今年は気がついたらどこかに夫がいるようですw)